ガットの話　①

カテゴリ：スクールトピックス｜ 2021.07.05

まずは、ガットの種類を説明するのにおいて、「ナチュラルガット」のことを話さなくてはなりません。

その昔、ラケットの糸は羊の腸を洗ったり、ほぐしたり、束ねて引っ張ったりして1本の糸にしていました。「ガット（gut）」は「腸」という意味です。
また、「羊」の腸を使っていたので、「シープ（sheep）」とも言われていましたが、今は「牛」の腸を使っています。

それからラケットと同様に、ガットも開発に進化して化学繊維素材を使うようになりました。
はじめは1本の太いガット、そして、さらに製造技術が向上して、細かい繊維を束ねて1本のガットを作れるようになりました。

動物性繊維を使ったものを「ナチュラル」、化学繊維を使ったものを「シンセティック」、「シンセティック」は腸を使用していないので、正確には「ガット」ではなく「ストリング（糸）」です。※「ガット」でも通じます。

1本のガットを「モノフィラメント」（モノは単一のという意味）と言って、細かい繊維を束ねているのを「マルチフィラメント」（マルチは複数のという意味）と言います。

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